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オーガニックコスメの具体的な定義と薬事法との関係

オーガニックという言葉からは「自然な」「優しい」といったイメージを受けますよね。「オーガニックコスメ」も近年あちこちで見られるようになりました。自然で優しいイメージがあるといっても、コスメは肌に直接付けるものなので、イメージだけで使いたくないな…と思う人もいるかもしれませんね。オーガニックコスメという表示がされているものは、具体的にどのような製品なのでしょうか?明確な定義があるのでしょうか?

薬事法で定められた化粧品の定義

そもそも「化粧品」の定義は何なのでしょうか。化粧品の定義は薬事法という法律の中できちんと決められています。薬事法では日本における医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器に関する運用などが定められており、製品の安全性や有効性を守るための規制などの基準とされているものです。この中で化粧品は、「人体を清潔にし、美化し、魅力的に容貌を変え、または皮膚や、毛髪等を健やかに保つために塗擦、散布されるもので、人体に対する作用が緩和なもの(医薬品医薬部外品の効能を除く)」と定義されています。わかりやすく言うと、「肌をうるおす、ひきしめる、キメを整える」といった効果だけなら「化粧品」ですが、これに加えて「ニキビを防ぐ」「メラニン色素の生成を抑えてシミを防ぐ」など、肌の炎症や疾患が治る効果があるものは「医薬部外品」となります。「薬用化粧品」も医薬部外品で、「人体に対する作用が緩和なもの」と定められています。さらに薬事法をもとにして定められた「化粧品基準」があり、主に配合される成分に対する規制が具体的に示されています。このようにして、化粧品に保健衛生上の危険が生まれることがないように、薬事法を中心とした定義や規制がなされているのです。

オーガニックコスメの定義

「オーガニック」とは「無農薬・化学肥料を使わない有機栽培」のことを意味します。つまり「オーガニックコスメ」はそういった有機栽培で育てられた自然由来の成分を配合した化粧品のことです。といっても、法的な定義や世界中で共通化されているハッキリした定義はありません。「有機栽培で作られた農作物である」と認められるのも第三者機関による認定が必要なのですが、日本にはオーガニックコスメを認定する機関もなく、有機農産物の認定にも曖昧な部分があります。その一方で、ヨーロッパやアメリカなどの外国では「どんな植物がどれくらい使われていたらオーガニック化粧品と言えるか」といった、オーガニック化粧品に関する具体的な独自の認証基準があります。例えばフランスにある認証機関は「原料のうち95%が自然由来の原料である」などの厳しい基準を設けていますし、同じくフランスにある別のオーガニック化粧品協会では「100%天然由来の原料から作られていること」「石油由来物質を使用していないこと」などを基準としています。日本にはこういった基準がなく、また通常の化粧品にある化粧品基準のような法律をもとにした決まりもありません。

明確な定義がないために起こる問題

日本国内でオーガニック化粧品の明確な定義がなされていないとなると、「どんなものをオーガニックコスメと呼ぶか」は製造販売する企業に委ねられ、「オーガニックコスメと一口に言ってもさまざまな品質のものがある」ということになります。実際に、外国の認証機関などが持つ基準を参考にして「添加物を全く使っていない」「100%天然由来の成分である」といった規定のもとで製造販売しているところもあれば、「オーガニック成分を使っている」ということでオーガニック化粧品と呼ばれているものもあります。オーガニックコスメを検討するときは、全成分を確認して、比較してみるとよいでしょう。その上で、使用感やお好み、肌への効果などを比較して製品を選ぶことが大切です。

オーガニックコスメを選ぶ時に気をつけること

オーガニックコスメを使う時は、「どのようなことに着目して製品を選ぶのか」というポイントを自分の中で決めておくことが重要です。企業や製品によって違いはありますが、オーガニック化粧品には化学成分や添加物を使っていないことを示す表記がされています。「○○(アルコール・パラベン・安息香酸Na・オイル・シリコン・鉱物油など)フリー」という風に成分名を挙げたり、「動物実験はしない」と示されたりしているものもあります。配合されている天然由来の成分や使われていない成分をチェックして、自分の肌に必要な、または不要な成分は何なのか、どの成分が肌に合っているのかを選びましょう。乾燥肌・敏感肌など自分の肌質がわかっていればその肌質向けの製品を選んだり、口コミを参考にして選んだりすることもできます。実際の自分の肌との相性や使用感はテスターを利用して掴んでおきましょう。

 

日本国内で製造販売されているオーガニックコスメにハッキリとした定義はありません。そのためものによって成分の量が違うのが現状です。「オーガニックコスメ」という言葉だけで判断するのではなく、何を基準にして製品を選ぶかを自分で決めておきましょう。

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